韓国の映画。



韓国のドラマは、今まで一つも見たことないし、
何か勝手な先入観で、映画もドラマも恋愛主体のメロドラマばかりで、
全然私の範疇に無いな、とか思ってたんですか、
何で借りたのか分からないけど、
「王の男」を借りて見たら面白くて、
その後「グエムル」を見たらこれまためちゃめちゃ面白くて、
まだこの2本しか見てないけど、韓国映画をなめてたことにすいません。
ってか、「グエムル」が本当に面白かったというかツボだった!
ぶっちゃけ、「王の男」じゃなくこっちのDVD買えば良かったと思ってしまったほど。
いや、「王の男」は「王の男」で面白いんだけどさ。


以下、思いっ切りネタバレしてますので、
これから見る予定の方はスルーで。




【王の男】
朝鮮王朝に明るくない私でも、全然楽しめましたが、
少しくらいこの辺の知識がある方がもっと楽しめるんだろうなー。


チャンセン役のカム・ウソンさんという役者さんが本当に素敵で。
ってか、韓国の役者さん全然知らないし名前も覚えられないんだけど、
この人だけは覚えておこうと思った。思った端から忘れてるんだけど・・・。
この映画で初めて知ったから、
まんま役のキャラがこの役者さんのイメージになってたけど、
インタビューとかオフショット見てると、すごく穏やかで柔らかい感じの人でびっくりした。
チャゲアスの飛鳥さんに似てると思ったのは私だけか。


何かコンギル役の男の子が前面に押し出されてるけど(特典映像とか)、
映画の中でのあの髪型、あの衣装の彼はとても存在感もあっていいと思いましたが、
現代風の彼を見ると全く記憶に残らない。
ミッチーさんと森山君(?名前よく知らん)を足して割ったみたいなルックスだな。
そんで、この彼がまぁ中性的な役どころでそれはいいんだけど、
韓国の若い役者さんって、何かみんなムキムキのイメージがあったんだけど、
この男の子、全然腹筋とかも割れてなくて、
白くてぽやんとしてて、それがまたいっそう卑猥というか、
目を背けてしまう生々しいいやらしさがあって、
この体を見た瞬間、横山裕のエロスはグローバルスタンダードなんだと確信しました。
体躯的にはちゃんと男なのに、時々たまらなく庇護欲を掻き立てられるとことか、
まさに横山裕そのものだった。
話が逸れた。
この男の子が大変綺麗で、っても、四六時中綺麗に映ってるわけでなく、
一瞬ハッと息を呑むほど美しいショットとかあって、それがあの映画に合ってるんだろうなー。
演技力も、実力派とか書かれてるけど、泣きの演技とか、正直どうよ、
って思ってしまうほどアレだったけど、それを補って余りあるあのビジュアル。


レンタル版を見てから、購入したディレクターズカット版も見たけど、
何でカットしたのか分からないシーンが7分入り込んでたんですが、
ディレクター〜の方が自然に繋がってて、何が問題だったんだろ?


映画自体の感想は、衣装とか豪華で、劇中劇は大好きだからそれも良かったし、
ラストも結局クーデターに巻き込まれて死んだのかどうなのかって、
見てるこっちが続きを展開出来るし、エンドロールの映像の、
切なさと爽やかさもいいし、ヨンサングン役の人の演技も素晴らしかったし、
コンギルの指人形のシーンとか大好きだし、そして何より、
でも一番心に残ったセリフは、ノクスの「バカな人」だったからね!
やっぱ女は強し!って思った!何か色々素敵だったー。


しかし、コンギル役の男の子、
先輩の役者さんの話を煙草を吸いながら聞いてたり、
一つのシーンを撮り終えたら、煙草に火をつけてもらってたり、
韓国ではそういうのが普通なの?
京劇シーンのあとでは、先輩役者さんがコンギルを褒めて気を使ってるみたいな感じがしたし、
何なの?そんな感じなの?
キスシーンの後はどっちの役者さんも唇拭いてたし、そういう感じなのかなー。
お国柄がよく把握出来てないから、オフショットは色々興味深かったー。




そんで、最終的な結論としては、
「コンギル役は横山裕がやればいい」ってことです。
これ、日本で舞台にして欲しいー(もともと舞台の脚本だったのか?)。
コンギル役は横山裕で、
ヨンサングンは中村獅童さんとか阿部寛さんとか。
チャンセンは石黒賢さんとか。
ノクスは鈴木京香さんか松雪泰子さんか。




グエムル
もう最高にツボだった。
シニカルでシュールでチープで。
全体的な展開は簡単過ぎるというか、そんなんで検問逃れられないよ!とか、
そういう根本的な緩さが目についてしまったんだけど、
なんかもうラストのシニカルさというかシュールさに脱帽。
めっちゃ好き!私こんなんめっちゃ好き!
実際にアメリカの人間が劇薬を川に捨てたというエピソードからだと思われるイントロのくだりとか、
やけにリアリティーのある大きさの怪物だったりだとか、
ヒョンソ役の女の子の演技の上手さだったりとか、
兎に角全てがツボだったー!途中、弟や妹は死んだの?
と思わせといたらなんだよ生きてんのかよとか、
でも最後にヒョンソをベタに生き返らせたりしないとことか、
結局みんなどうなったの?って、
ハッキリスッキリ答えも描かないとことか大好きー!
ラスト、あの怪物は死んでもまだ他にもいるよ的なのとか、
雪の降る中にポツンとあるプレハブの頼りなさとか、
途中途中も、いや本当に面白かったー!
これのDVDも買おう!ツボが多過ぎて羅列出来ないー。
まぁでも、こういうの嫌いな人は嫌いなんだろうなー。兎に角私は大好き!