I have a dream.
伸ばして掴んでくれるその手の指先の暖かさに溺れて、
何をしても最後には頭をなでてくれるその手の優しさに甘えて、
だっていっぱいいっぱいだったんだ、
いっぱいいっぱい詰め込まれれて、
地面で顔を磨られながら引き摺られていく毎日で、
「失う」ことの怖さや重さが理解出来なくて、
言い訳しながら毎日毎日毎日毎日毎日毎日、
時間を巻き戻せる装置があるならいくらでも払うのにとシーツを握り締めて、
空っぽな日とぎゅうぎゅうな日を繰り返して、
それでも、
それでも、
何が自分をここに縫い止めるのか分からないまま、
それでも、
もう一度あの手の暖かさを優しさを、
眩しい光より、暖かな灯火を、
灼けつくような痛みを伴う現実でも、
受け止めたいと、
「 」
あの人たちが呼ぶだけで、
たった二文字のその言葉が、
この世のどんな宝石よりも価値のあるものに思えて、
「 」
脳がしびれて、視覚も聴覚も触覚も麻痺して、
胸がふるえるって、
心がふるえるって、
世界がふるえるって、
こういうことなのかと、
まだ、届かない、けど、まだ、いけるから、
どうか
どうか
どうか、
神様、神様、神様、
何も願ったりしないから、叶えて欲しいなんて思わないから、
全部自分でどうにかするから、
霞む視界の先でいつも笑って待ってくれているあの人たちに、
せめてこの想いが届くように、
いつか全てが無駄じゃなかったと意味があったと思えるように、
神様、
神様、
神様、
生まれてきて、良かった。